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Q2.現場取材におけるADの労務管理について

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公開日:2020.02.07

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Q2.現場取材におけるADの労務管理について


当番組は、複数の制作会社からフリーランスのディレクターが来ており、ADは1つの制作会社の社員というスタッフ構成になっています。報道番組の取材にフリーランスのディレクターと制作会社ADの2人で行かせているのですが何か問題はありますか?
A.回答

テレビ番組制作の現場では、複数の番組制作プロダクションからスタッフが来て、ディレクターやAD業務を担当するのは当たり前であり、質問にあるような取材のシチュエーションは日常的に存在します。

別の会社に所属する2人で取材に行くことそれ自体に問題はありませんが、問題はADの労務管理です。まず、そのADの制作会社の上司は、ADがいつどこにいるのか、何時間拘束されているのか必ず把握していなければなりません。

しかし、取材の内容によっては思いがけず時間を要したりすることもあります。そのようなケースでは、フリーランスのディレクターは、直接指揮命令関係がある訳ではないADに帰って良い、まだ業務を続けてほしいと指示をすることができません(実際はしているでしょうが、厳密にはその立場にはありません。)。

しかし、プロデューサーは帰宅している時間であり確認がとれません。かといって、そんなことに気をとられていては他局、他メディアに遅れをとってしまいます。
  

非常に難しい問題ではありますが、こういった問題には、突発的なものでない限り、プロデューサーやそのADが所属する制作会社のディレクターが、ADの労務管理上の問題を事前に把握しておき、あらかじめ指示をしておくしかないでしょう。そして、番組全体のグループLINEを作るなどして、誰も状況を把握していない状態を作らないようにすることが重要です。   

また、災害現場の取材などの場合には、制作会社にはADに対する安全配慮義務の問題もあるので、手柄欲しさに危険な取材を無理に行わせないよう徹底することも忘れてはなりません。

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