公開日:2025.04.16
コラム【小樽市】車外での口論から暴行事件に発展…69歳男が傷害容疑で現行犯逮捕|“あおっただろう”と因縁
事件の概要:小樽市朝里川温泉の路上で発生
2025年4月12日午前、小樽市朝里川温泉3丁目の路上で、
車を運転していた30代の男性が69歳の男に顔を殴られ、出血するけがを負いました。
男はその場で警察に現行犯逮捕されています。
発生の経緯:「あおっただろう」と因縁、車外で口論に
当時、加害者の男は前方を走行しており、
後方の男性に対して「あおり運転をされた」と主張し、車を停止。
その後、被害男性を車外に呼び出して口論となり、
腹を立てた男が、男性の顔を素手で複数回殴打したとされています。
被害者の男性は唇から出血するけがを負い、警察へ通報。
警察は現場に駆けつけ、男を傷害の現行犯で逮捕しました。
🧑⚖️ シティ総合法律事務所弁護士からのチェックポイント①
交通トラブルでの暴行|「正当防衛」や「感情的暴力」は通用するか?
運転中のトラブルがエスカレートし、暴力行為に発展した場合、「挑発されたから殴った」との弁解がまかり通り、正当防衛が成立する余地はありません。
相手方に仮に非がある場合にも、刑事事件の基本は、喧嘩両成敗。民事のように過失相殺として大幅に相手方の非が考慮されることは通常はありません。
🧑⚖️ シティ総合法律事務所弁護士からのチェックポイント②
高齢者の加害行為と刑事処分の影響
加害者が高齢であることは、量刑判断において情状として考慮され得る場合も全く否定することはできませんが、大きな事情にはなり得ません。
「あおり運転」と「暴行」の違いと混同リスク
近年、「あおり運転」という言葉の広まりにより、些細な追従運転ですら因縁の火種になるケースが増えています。
しかし、あおり運転とされる行為には明確な定義(道交法違反項目)があります。
一方で、相手を車外に呼び出す・暴力を振るうなどは完全に刑法上の「傷害罪」や「暴行罪」に該当し、状況次第では、監禁罪・脅迫罪等の犯罪が成立する場合もあります。
シティ総合法律事務所にできること
当事務所では、以下のような交通トラブルに関連する刑事事件の弁護・相談対応を行っています:
あおり運転による被害/加害者側の法的対応
暴行・傷害事件の刑事手続サポート
防犯カメラ・ドライブレコーダー映像の証拠活用
被害者との示談交渉/不起訴処分に向けた弁護活動
ご相談はお早めに
本件のように、交通中の一瞬の口論が人生を左右する刑事事件へと発展するケースが増えています。
「ついカッとなった」「相手が先に挑発した」などの言い訳が通用しない今、そのような紛争の火種に立ち入ることは避け、何かもめ事があった場合には車の鍵をかけたまま決して開けずにすぐに100番通報し、逆に被疑者となってしまった場合には、すぐに弁護士へ相談し、今後の見通しを立ててリスク管理していくことが最善策です。
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